プロフィール

為近奈央

自分史

学生時代:努力家で、自分の未来をつかみ取る。

小さいころからかなりの努力家だった私。
小学校では苦手だった跳び箱、縄跳び、鉄棒は全部克服したり、勉強はいっつも上位。算数のドリルも、たった一人だけ、周回遅れならぬ周回進みをしていたり。
できないことが嫌だった私は、ずっと泳げなかった水泳も克服。だんだんと大好きになり、高校では県大会まで出場できるほどに。

大学では建築を学び、その後は他大学の大学院に進学。なので、2回受験しているのですが、自分の進みたい進学先の教授と、当時いた大学の研究室の教授にご縁があり、早いうちから研究させてもらうことができた。

自分でこれだ、と思うと道がががっと開かれることがあった。大学院の研究生活はめちゃくちゃ楽しかった。

就職は自分が学びにしたことや、知識として持っていることを伝えたりサポートすることが好きだったので、コンサルを選ぶ。ここまでは面白いくらい「自分の向かいたい方向に進み、まっすぐに実行」できていた時代。
会社員に入っていくとその想いがだんだんと変わってくる。

会社員時代:波乱のスタートから、どんどん自分が分からなくなる。

大学院を卒業後、すぐに結婚。就職のタイミングと重なったことと、旦那の転勤がすぐにあり、早速家庭と仕事のバランスに悩む。
当時の私の中では「結婚する」=「同じ屋根のもとに暮らし、協力して生活する」ことだと思っていたので、まず、一緒に暮らせないことに違和感を感じる。

キャリア的にもそうした自分の中の「理想の暮らし」をすることが難しい状態になり、悩み始める。当時はコーチングのコの字も知らなかったので、「頑張って働かなければならないと感じている私」と、「結婚して一緒に暮らしたい私」がずっと戦い続ける。結果、プロジェクトを変えて転勤するものの、今度は仕事が忙しくなっていき、心は疲労困憊に。

転勤はまたいつでも来ると思ったら悩みは減らないままに、仕事が増え、とうとう家から出るのが苦しくなる。

私は、ここで仕事を辞めることにしました。その後も話し合いは続き、結果として、夫婦ともども転職して、同じエリアで働けることに。

1度目の転職時期はとても早かったので、選べる会社がガクッと減ったことを理解しつつ、2社目は自分がもともと持っている建築のスキルで仕事をしようとした。なぜなら、そのほうがきっと専門を磨けるし、会社でもいい成績を収められるからだ。(自分のどうしたい?はこの頃なかった)

そうやって入った2社目では5か月くらいで社内表彰された。だけど、やっぱり「なんか違う」という感覚はぬぐえなかった。仕事は楽しい。それなのに、なんだか行きたくない。今振り返れば、会社は上層部の無茶ぶりが強く、同僚とランチに行っても会社の愚痴で盛り上がる。愚痴で盛り上がるから、一時的にはスッキリするけど、どんどんその後は重くなる。

そんなところでどうしても働き続ける気分にはなれず、しばらくして再び転職を考える。

そうやって転職した3社目は外資系の会社。なぜかめちゃくちゃ入る前から期待されてたらしく、これからの会社を担うような大きなプロジェクトに入る。入ってみたら、私以外のメンバーは全員50代以上のおじさんばかり。(これは悪口ではなくベテランという意味)そんな中で私が何の役に立てるのだろうと思いつつ、リサーチや資料作りなどをする。

こうして入った会社はチームのメンバーこそ、私の若さを重宝してくれたものの、もともと、入りたかったのに入れなかった人がいたようでかなりひがまれた。あとは、学歴が良かったことで、とても期待されていた。
仕事ができないわけではない。けれど、期待感が重たくプレッシャーを感じ、物事をやりにくくなる。
結構そうした圧力に負けてしまった感じがあり、最終的には休職を選ぶ。

コーチングとの出会い:

コーチングに出会ったのは、その3社目の仕事で英語の勉強が急務になったのがきっかけ。英語を勉強するのに、どうしようと考えていた時、私の知り合いのつながりで、言語コーチの方に出会う。言語コーチとは、語学学習のサポートをしてくださるコーチのこと。
アプローチもコーチングで、自分で自分の話す英語などを聞いたときにどう感じるか、それを踏まえて、どんな学習をしていくのか?を考えていく。

面白い。自分のやり方を尊重してくれるところがすごく気に入った。(というのも勉強は好きだったけど、勉強の量ややり方まで教えてくれる塾は苦手だった)そうやっていくうちに、人生を整えていくコーチングがあることを知った。
それが、私がライフコーチングに出会ったきっかけだ。コーチングとは?をひたすら調べていたら、最初はビジネスばっかり出てきたけど、「ライフ」というジャンルがあるのね、と知ることができた。その瞬間、「あ、これだ」と何かつながった感覚を覚えた。

そこからすぐに私はライフコーチの方に実際にセッションをお願いし、自身もライフコーチングスクールに通う。
セッションを受けながら初めて感じたことは、「どう感じているのかさっぱり分からない」ということ。

気づけば、社会人になって、自分の「こっちがいい」という気持ちより家族の空気を読んでみたり、どうしたほうが上手くいくんだろう?ということばかり考えていた。

コーチっぽく言えば、「外側」ばっかり見ていて、自分の内側のことがあんまりよくわからなかった。よくわからないから、本を読んでこれがいいのか、じゃあこうするかと言われたままに生きていた。

まずは自分の内側に潜る。分からないなりに自分の声を聞くことを始めた。

そうやってやっているからこそ、休職することができた。その直後には、逗子に引っ越すことも出来、自然の中で過ごしながら、「自分はどう感じているのだろう?」という心の声を聞き始めた。

ライフコーチングをしながら気づいたこと

そうやってコーチとして活動し始めた私。最終的には休職していた会社を辞め、コーチとして独立する。クライアントさんに初期から恵まれていたこともあって、セッション経験は最初にしてはたくさんさせてもらったと思う。

そんな中でも、ある程度日中、特に平日の時間が自由に使えるようになった。どこに行ってもすいてるから、とっても出かけることが気楽になった。

セッションの仕事自体も楽しい。対話を深めながら、自分の想いに気づいたり、それによってクライアントさんの流れが変わっていくことをたくさん見てきた。自分自身もどんどん見方が柔軟になり、物事の良し悪しのジャッジが減ってきて、軽やかに自分の行動を選べるようになった。

一方で何者か分からない不足感というか、はっきりしない感じが浮かんできた。何だろうと思ったら、コーチングという形にこだわっていることに違和感を持ち始めたようだ。

お茶との出会い

それまでの私は、コーチングの時、問いかけやフィードバックをしたりとスタンダードに学んだスキルをその時その時で生かしていた。けれど一方で、コーチングのスキルだけじゃどうにもならないことがあるなと思った。さらには、自分自身の人生がセッションに活かされていないと感じることもあった。正直、これじゃAIでもできちゃうよ、、、と思ったとき、気づいた。
自分の人生丸ごと生かして関わるセッションにしたいと。

きっと、私の中で型をある程度学んだタイミングだったからこそ、気づけたのだと思う。今思えば、セッションの仕方が間違っているというよりは、型を破って自分の形にしていくタイミングに到達したのだと感じる。

私の経験で役に立つことがあれば、伝えていく。そうして伝えていくことがのちに私の一つの強みである自由なフィードバックにつながった。そんなことを通して、そのためにもいろんなことをもっと経験したいし、趣味や、興味のあることを、コーチの他にもいくつでも持っていいのでは?と思った。

そうやって過ごして出てきたのがお茶だった。ブログを書きたいと通っていたカフェでどうしてもコーヒーのカフェインと体が合わず、お茶を飲み始めたのがきっかけ。「お茶って日本のカルチャーなのに、どうしてスタンダードはコーヒーなんだ?」と思ったのだ。

それがきっかけで、一気にお茶に興味がわいた。
学べば学ぶほど、化学や歴史だったので、面白かった。そして、何よりも五感をしっかり使うので、お茶を淹れる流れを通して、感覚を磨けるようになった。そうやって、日本茶インストラクターの資格を取った。

資格を取るときになって、せっかくなら実際に日本茶でカフェのようにやっているところで経営とか学んでみたいなぁとなり、求人を探していたら、ドンピシャなお店に出会い、すぐに面接してもらった。
オーナーとも意気投合して働くことになった。この流れが、学生時代の感覚にすごく似ていた。

「自分の向かいたい方向に進み、まっすぐに実行」していた時の感覚。
楽しいから結果が出る。結果が出るから、また楽しくなる。このループを回せる時間がすごく幸せだ。

私のセッションを改めて見直す

日本茶のお店で働いていると、どんどん新しい空気が入ってくる。
コーチとも違い、人の流れが速い。そうやって新鮮な空気を取り入れながら、コーチをやっていると、自分の中に活かせるものがたくさんあることに気づけた。

私がお店で働いているとき、一番大好きなのが、お客様とのコミュニケーション(接客)。元の自分のキャリアの延長線上だったら、絶対に到達できなかった。でも、到達したのは、きっと自分の経歴に関わらず、「やりたいこと」に飛び込めたからなんだと思う。私が大舵を切った働くという軸線は人生の中でも大きなウエイトを占めることが多いから、生き方にもダイレクトに直結するし、それゆえ、テーマになることが多い。
実際にクライアントさんの多くが、働き方や今の仕事について最初のテーマにすることが多い。(もちろん、あらゆるジャンルが根底で関連していることは間違いない)

そして、実際にお茶のお店でのお客様とのコミュニケーションの根底には、コーチングが活きている。
逆もしかりだ。接客のおかげで「その時のお客様(クライアント)にとって一番いいアプローチは何だろう?」という問いのもとで動いている。
ある人にとっては、お茶を買うことかもしれないし、またある人にとっては美味しい味を知ることかもしれない。または何かと出会うことかもしれない。それを一緒に探していくのだ。

コーチングも「コーチングであるか」ばかり見ていたら、クライアントさんにとっての最良に気づけないから。(そもそも、私にベクトルが向いてたら意味がない)コーチングにこだわらず、時にはコーチングの外に出て、自分の経験を話したり、もしかしたら、お茶で一息リラックスしてもらうことだって役に立つ可能性がある。

そうやって可能性を無限に広げたのが私の「ライフセッション」。
クライアントさんと私の関係の中で一番効果が最大化される関わりを育んでいきながら、人生を共に歩んでいく。そんなセッションをどんどんこれからも極めていくことが私の今の目標です。

発信

発信活動は、主にTwitter、noteで行っています。

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note

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URL: https://note.com/tamenao
自己の感性や、感覚が形になっていくまでのお話を下記の記事に書いています。

経歴


早稲田大学建築学科卒業
東京大学工学系研究科卒業

アクセンチュアに入社後、建設設計事務所、外資系不動産のキャリアを経て、フリーとして独立。

ICF認定コーチングスクール卒業

資格

基本情報技術者
日本茶インストラクター

クライアント様の属性

経営者、会社役員、コンサルタント、研究者(修士、博士)、起業家、国家公務員、コーチ、大学職員、セラピスト