最近本屋さんに行くと「敏感さん」「HSP」と書かれている本を多く見かけるようになりました。
HSPはHighly Sensitive Personの略で「敏感な人」という意味です。
私もHSPなのですが、会社に行くと誰かの怒りの声を聴いていると、すべて自分に向いているのではないかという感覚になったりしていました。
この記事では、HSPに対する漠然とした不安を持っている人に対して、HSPの診断方法と生きやすくなるためのアクションについて知ることができます。
HSPについては、以下のページに簡潔にまとめられています。
HSPとは―五人に一人が該当する「敏感な性質」 – 『日本の人事部』
では、早速本題に移っていきましょう。
まず、HSPと知ることであなたはどうしたい??
HSPだと知るのは結構簡単です。
ネットのページや書籍などに簡単なテストがあります(後述します)。
が、あなたがもしHSPだと分かったら、どうしますか??
知ってどうしたいのかを考えることも大事です。
なぜなら、HSPと知って逆に気を落としてしまう人もいるからです。
例えば私の場合、HSPとわかることで、
- 知ることで「自分をたくさんの刺激から守りたい」と思える
- 「自分のできない理由」があると安心しそう
という理由から、HSP診断をすることにしました。
しかしながら当時の私は、HSPだと分かったとたんに、
「私はHSPだから~できないのでは?」
と考えるようになっていました。
知って意味があると思ったら診断してみましょう
もちろん自分を知っていくうえで、「HSPかどうか」というのは一要素になりうると思います。
ただ、悲観的な見方をすれば、上記のように社会的には弱みになる部分もあります。
逆に特徴を知って上手く使えるなら、HSPは圧倒的な強みにもなります。
ですから、自分がHSPの特徴を「強みとして使いこなしたい」と思っているのであれば、HSPかどうか是非調べてみることをおススメします!
自分がHSPかどうかを知る方法
HSPってどうしたらわかるの??
という疑問にお答えします。
HSPは病気などではなく、気質であるので、診断書みたいなものは存在しないので、気軽に「心理テスト」の要領で受けていただくことができるのではないかと思います。
書籍で知る方法
HSPに関する本はたくさんありますが、HSPに関するテストがついている書籍があります。
それが、下記の本です。
巻末にテストと点数のチェック方法があります。
このテストは、著者であるイルセ・サンさんが作成されたもので、HSPを発表したエレイン・アーロン博士のテストを改良したものです。
また、本の内容としては、HSPの特徴や、対応の仕方が書いてあります。
翻訳のため、多少読むのが難しくもありますが、内容はきっとHSPの人の生き方の大きなヒントになることと思います。
インターネットで知る方法
自分がHSPかどうか知りたいのであれば、以下のテストをおススメします。
このテスト、実は上記にある書籍、イルセ・サンさんの「鈍感な世界に生きる敏感な人たち」という本に入っている診断テストと同じものになります。
全ての質問に答えると、HSP度とスコアが結果として表示されます。
こんな感じです。HSP度めちゃ高めですね(笑)日によっても多少異なるのですが、大体近い値で推移しています。
このように診断テストが受けられるほか、おススメ書籍や、向き合い方などが分かりやすく紹介されています。
HSPとわかったら。前向きになるアクション5選
HSPだと分かったら、まずはHSPについて理解してみると良いかと思います。
自分で感じていた人との違いなどについて納得できることもたくさんあると思います。
その上で、以下のようにHSPを捉えておくと良いかと思います。
- 自己をHSPという型に当てはめすぎない
- HSPの特徴を強みとして見てみよう
- HSPの人が集まる場に行ってみよう
- 居心地の良い環境を整えてみよう
- 自分の思いを言葉にしてみよう
以下で詳しく一つずつ説明していきます^^
自己をHSPという型に当てはめすぎない
HSPの本や情報を見ていると、色んな特徴などが紹介されているかと思います。
ですが、そこで「私はこんな人間なんだ」と当てはめないでほしいと思います。
HSPの中にも、際立つ特徴と、そうでない特徴が人によって異なります。当てはまらないものも意識してしまうことにより、行動に制限がかかったり、「できない」と思い込みがちです。
「こういう一面もあるんだなぁ」
「こういうことも多いけど100%とというわけではないんだなぁ」
という捉え方をしてあくまでも「一つの特徴」と認識しておくとよいと思います。
HSPの特徴を強みとして見てみよう
HSPの性格からも言えることですが、物事を悲観的に捉えがちな傾向があります。
これは、HSPが「一般的な社会人の理想像」で語られているようなこととは反対であり、批判されているという意識が働いているためです。
でも、HSPの特徴たちは普通の人が持っていない「強み」でもあります。
普通の人が気づいていないことに気づいたり、人の気持ちに寄り添える共感性があったり。
敏感だからこそ、他の人に見えていないことが見えていたりします。
だから、
「HSPの特徴を強みとして生かすには?」
を考えてみてほしいです。
最近はハンディキャップを上手に生かして生活している人がたくさんいると思います。
HSPも自分にしかない特徴を生かすことができます!
HSPの人が集まる場に行ってみよう
HSPの人は「理解されない」ことをストレスに感じていることもあります。
周りに同じような人がいないと結構辛かったりしますよね。
最近はHSPの交流会などが増えてきたり、カウンセラー講座があったりもします。
私は以前に中島輝さんのHSPカウンセラー講座を受講しました。
お互いのHSPあるあるを分かち合う時間もあったりして、「自分だけじゃない」という安心感や、「私も頑張ろう」と勇気をもらうことができました。
「人ごみは苦手、、、」という方でも、みんな同じような人が集まっていて、行くと安心できると思うので、交流会などに参加してみるのもいいかなと思います^^
居心地の良い環境を整えてみよう
HSPさんは敏感ゆえ、職場や自宅の環境など、日頃過ごしている環境も重要です。
私は以前に都心の大通り沿いのマンションに住んでおり、夜中も緊急車両が通っていたので熟睡できなかったり、一歩外に出るとざわざわしているので、次第に暮らしていて休める感じが全然しなくなっていました。
今は、生活を見直し、都心から電車で1時間の自然豊かな場所に暮らしています。こちらで生活し始めてから、音によって頭が疲れる感覚はほとんどなくなり、睡眠効率も上がりました。結果として、昼間に眠くなったりだるくなることは無くなりました。
また、自然と触れることで心が温まる、プラスの作用にも敏感なHSP。川の流れる音や、鳥の鳴き声、緑にも触れる機会が増えたことで、居心地が良いとも感じられるようになりました。
人によって落ち着く環境は異なりますが、是非、自分の居心地の良い環境に身を置いてください。
それだけで、あなたの人生は何倍もイキイキしてくるはずです!
自分の思いを言葉にしてみよう
HSPの人は共感性が高いので、周りに気を遣ったり意見をあまり言わなかったりすることが多いのではないでしょうか?
自分の考えたことを人に示すのが難しい、と思った時には紙に書いたり、ボイスメモとして残しておくことをおススメします。
なぜなら、本来の自分のあり方を大事にしておくことで、自分の生き方を大事にできるためです。
自分の意見は言わなくとも持っておくと、人生の選択において役に立つことがあります。気づいたらメモする習慣を是非つけてみてください^^
おわりに
いかがでしたでしょうか?
HSPの人は敏感気質ですが、捉え方を変えると、他の人が持っていない大きな強みになります。
人よりたくさんの情報がキャッチできるからこそ、気づきや考えが膨らんでいるのです。
感受性が豊かなので、受け取るものが選べればより幸せに生きられる人でもあります。
そのために是非、たくさんの視点を持ってみてくださいね^^